先日サブスクで聴いたLampの新作がフィジカルでもリリースされました。20曲もあるので2枚組かと思っていましたがCDは1枚。ジャケットにある表記はアナログ用なんでしょう。
既に何度か聴いていたので既視感がありますが、改めて向き合ってみると何故Lampが海外で人気が出ているのか朧げながら分かってくるような気がします。聴いていると父の実家を思い出すんですが、それは日本の郊外の風景、しかも昭和の風景です。ここにあるノスタルジアは日本のアニメやシティポップに漂う感覚に似ています。
例えばジブリが描く日本の田舎の風景や庵野秀明が描く電線のある風景、あるいは山下達郎の初期に漂う豊島区のイメージ、大滝詠一の福生に連なる中央線のノスタルジアにも似た感覚があります。そういった原風景が聴き手にも映像として伝わってきて何ともいえない心地よさに繋がってきているように思います。
端的にいい音楽なんだと思うので定義づけは不要ですが、とにかく佇まいが一貫して変わらないところが凄いなあと思っています。やっとリアルタイムでLampの新作に出会うことができました。ハープの音がとてもいいですね。