ジェイムス・テイラー『Gorilla』

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しかしジェイムス・テイラーという人は外れがない。「どれを聴いてもいい」と以前高橋幸宏がラジオで言っていましたが、本当にその通りでどの作品を聴いても一定のクオリティをクリアしているように思います。

この作品は75年にリリースされた6作目。参加ミュージシャンが豪華でリズム隊はアンディ・ニューマーク、ウィリー・ウィークスとラス・カンケル、リー・スクラーのコンビを曲毎にとっかえひっかえ使っているし、ニック・デカロからランディ・ニューマン、果てはローウェル・ジョージまで登場します。演奏力が確かな人達をバックに固めるのもジェイムス・テイラーの得意技ですが、それがあってもなくてもまずは楽曲がいい。本当にどの作品も安定しています。

作品毎の変異がないということは個性がないとも言えそうですが、何より声が優しいのでそんなこともない。これはやはりキャリアを総体として聴くべきアーティストなんですね。まだまだ聴いていない作品が沢山あるのでゆっくりと集めていこうと思います。