ジュディ・シル『Judee Sill』

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アンディ・パートリッジがファンからの質問に答えて、聴くべきアーティストとしてELO、キンクスと共に挙げていたジュディ・シルの71年リリース1st。YouTubeで試聴はしていましたが、本格的に聴いたのは初めてです。とても優しい音。

基本的にはジョニ・ミッチェルの対抗馬として掘り起こされた経緯もあり、風情としてはSSWですが、何といってもオーヴァードーズで35歳の若さで亡くなっていることや、これを合わせても2枚しかオリジナルアルバムは存在しないこと等、儚い印象が先に立ってしまいます。収録時間も34分台で、曲によっては1分ちょっとのものも。これを聴き込めとの御大の指示ですので、まずは味わい尽くすことといたします。

 

XTCでいえば「ナイツ・イン・シャイニング・カルマ」のような静かな趣。ジョニ・ミッチェルといっても初期の方、むしろローラ・ニーロのような感触ですが、とても上品で、壮絶な人生を送った人とは思えない静けさがあります。2ndは更に美しいような予感がしますので、近々に入手してみたいと思います。