ジェン・オリーヴ『Warm Robot』

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今月号のストレンジ・デイズはアンディ・パートリッジのAPEレーベル特集だが、そこに掲載されていた二人の女性アーティストの作品を注文した。その内の一人、ジェン・オリーヴの2010年リリースのデビュー作。プロデュースはアンディ・パートリッジだ。

アコースティック中心ではあるが、かなり捻くれた出来映えだ。アンディ色は全面に出ているように思う。基本自作なので曲提供はなさそうだが、まるで御大が提供したような曲が並ぶ。大分複雑な旋律の曲が多い。ピーター・ブレグヴァドの過去の作品を思い出した。テイストは全編に渡って同じ様相。パーカッションやコーラスの絡め方は細かくて複雑だ。でもポップに仕上げてある。前に聴いたカレン・ベスにも似てるかな。ジョニ・ミッチェルまで行かない感じ。

 

XTCの作品もそうだが、一度聴いただけでは複雑過ぎて全体像が掴みにくい。何度か聴いて滲みてくる味を持ったアルバムだと思う。XTC好きな人なんだろうな。マイナー感全開の不思議なポップ・アルバム。何度か聴き込んでみよう。