XTCのアンディ・パートリッジのデモ集第2弾。発売時は2作ずつ同時にリリースされていたので第1集と同じく02年の発売となります。
ここでは何といっても2曲目の「I Don't Want To Be Here」の完成度に目を見張るものがあります。この曲の初期バージョンはネットに上がっていて聴いてはいたんですが、こんなにもパワフルなバージョンが存在していたとは。ラジオ局のチャリティアルバム用に録音し直したもののようですが、このソリッドでラフなパワーはXTCがまだバンドだった頃の勢いを彷彿とさせて、つくづく勿体ないバンドだったなあ、と思いを馳せてしまいます。
続く「Young Marrieds」も非常にいい曲で、何でこの曲がリリースされなかったのか不思議でならない。XTCにはこうした埋もれた佳曲が本当に多くて、ほとばしる才能が公式盤に収まり切らないという軌跡を思えばずっと辿ってきていたように思います。
その後は既発曲のデモやインストの小品等が続きますが、後半の「It's Snowing Angels」は『ノンサッチ』時のシングルで既発の名曲。編集方針でどこまでが収録範囲だったのか謎ですが、既発ではあれこうした曲が結構シングルのカップリングで存在していたので、できれば全般的に押さえて欲しかった。やはりヴァージンとの契約の関係なんでしょうかね。