Perfume『COSMIC EXPLORER』

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Perfumeの新作が出ました。これは王道回帰です。

Perfumeを聴き始めたのは『GAME』からでしたが、このアタックの強い音とピアノの響きは当時に近い。オープニングこそ壮大な雰囲気で始まりますが、非常に音が攻めていて、この後娘に聴かせるのに「STORY」なんてアバンギャルドな曲が入っていて大丈夫なの?と思わせてしまうような音が鳴っています。

ここ最近のアルバムに顕著だった女の子感が若干後退してボーカルが楽器の奥に隠れてしまいそうな器楽感。このあたりの攻めている雰囲気はメロディアスでありつつテクノであるという独特の立ち位置が復活していて危うさすら感じます。

音に大分エコーがかけられているのも気になりました。少ない音でも残響音で覆われていて音圧が下がらない。ある意味とても派手な雰囲気ですが、気にはなりません。一部で高橋幸宏のようだと評された「Sweet Refrain」もヘッドホンで聴くと当たりは強くて、なかなかにインパクトがあります。ボーカルを加工する具合も再起していて嬉しい限り。全盛期に戻りつつありますね。

それにしてもここまでポピュラーなステージにいながらこんなに音が攻めていていいのか。子供が聴くんだぞ。といいつつ手を抜かない中田ヤスタカの姿勢に敬意を表します。