ラリ・プナ『Two Windows』

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高橋幸宏経由で知ったドイツのモー・ミュージック代表格、ラリ・プナの新作が届きました。既にエレクトロニカの時代は過ぎ去り、こうした電子音の静かな音楽は過去のものになりつつありますが、まったく関係ないかのように作品を出していくところに強さを感じます。

音の方も聴く限りにおいてとても強い。微細な音の連続体というより、リズムが強くて、静かながらも迫ってくるアタック音。エレクトロニカというよりテクノになってきた感じですね。ボーカルはウィスパー・ボイスなので印象は一見変わらないんですが、音楽がよって立つ地平は以前より強固なものになっているように感じます。

そこでダンス・ミュージックまでいくかというとそういうことはなく、あくまでエレクトロニカの発展形。但し、これはしぶとい音楽だと思います。