テイ・トウワ『LP』

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昨日は嫌なことがあったので音楽で消せるかな、と思って聴いていますが、なかなかそうもいかないですね。

 

テイ・トウワの新作がリリースされました。手にしたのはCDですがタイトルは『LP』。昨今の情勢を反映してリリース形態の最終形はアナログを想定しているそうですが、自分の視聴環境からCDを選択せざるを得ませんでした。アナログは単価も高いですよね。

 

音はテクノの伝統芸というものが仮にあるのなら、殿堂入りしそうなクオリティとプロダクション。細野晴臣高橋幸宏もボーカル・ゲストに呼びつつ、マスタリングは砂原良徳ということで布陣は完璧。音の質感も適度な強さで、かつ収録時間も35分とコンパクト。

 

アナログ想定なので短くなるのは当然として、最近は40分くらいの占有時間が生活上丁度良くて、60分や70分となってしまうと聴く方が疲れてしまう時代になりました。あらゆる意味で社会は昔に戻って来ています。

 

良い作品ですが、「出した瞬間に古典」というかつての立花ハジメの作品のような趣も漂っていると思います。