ジュリー・ロンドン『Around Midnight』

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昨晩久々にZoom飲み会に参加しましたが、ここ最近は仕事以外で滅多に人と長く話す機会がないので、逆に自分のコミュニケーションのスタイルを客観的に見つめ直すいい機会になるような気がしました。「ああ、こういうところが自分の悪い癖だな」といった反省点が発見できますね。

 

ジュリー・ロンドンの1960年録音の作品ですが、ボーカルもののジャズはこれまで余り手を出さずに来ました。映画『真夏の夜のジャズ』で一番好きなのはアニタ・オデイのシーンなので、ボーカルものも決して嫌いではないんですが、やはりビッグ・バンドのスタイルが今ひとつ響かない。

 

ただ、このアルバムの収録曲「ミスティ」はちょっと違いました。たまたま別々のラジオ番組で聴く機会があり、とても印象に残る作品だった。バックで流れる鳥の鳴き声のような演奏もいいですね。

 

元々こうしたジャズ・ボーカルの世界観はピチカート・ファイヴコーネリアスでたまに聞こえるスタイルだったりするので、スタンダードな魅力があって音楽の引き出しには基礎知識としてしっかり入っているものなんだと思います。スタンダードなものの良さは再発見される。身を委ねるかどうかは別としても、聴いておいて損はないと思います。