山下達郎のラジオ番組、サンデーソングブックでたまに特集されるスウィート・ソウルはほとんど唯一ソウルを聴き進むきっかけになる情報源なんですが、たまたま昨年は時を同じくして坂本慎太郎のαステーションでの番組で甘茶ソウルが特集されたので、いくつかの耳に引っかかるグループを知ることができました。
その一つがこのブルー・マジックでこちらは74年リリースのデビュー作です。収録曲はどれも安定のクオリティで、聴いていると気持ちが良くなってきます。
フィリー・ソウルについてはもっと他にも聴くべき作品が多くあるように感じていますが、一つにはやはりトッド・ラングレンのルーツがそこにあるから魅力を感じているんだと思っています。このメロディアスな響きがベースにきちんとあるからこそ、あんなに楽曲が魅力を放つのでしょう。
しかしソウルの世界はジャズともまた違って分け入るのが難しい分野ですね。情報が少ないし、やっぱりマイナーなんですね。こんなにポップスの基本になっているのに注目されることが少ない。これはやはり人種の問題が横たわっているのかな、と考えたりします。