
2枚目の方が代表曲が多い構成になっています。「東風」から始まって「シェルタリング・スカイ」「ラスト・エンペラー」「戦場のメリー・クリスマス」といつもの映画音楽3曲が収録されています。
今回、本作を聴くにあたって過去のピアノ演奏音源を聴き直していたんですが、やはり『04』『05』の頃の音は楽しげに跳ねていて、まだ若さを感じます。段々と音が落ち着いてきて、2020年頃の音源は静かに佇むような音になってきますが、本作での沈み込むような、地の底から這い上がるような音は、確実に命を削って演奏されている。これはやはり壮絶な演奏だろうと思います。
映像の方を見返してみてどうか、週末にまた考えてみますが、音と映画館で観た記憶を頼りに考えてみてもやはり壮絶。これをよく記録に残したなあ、という感じですが、ご本人の意向でもあったでしょうし、覚悟を決めて臨んだ演奏だったんだろうと推測します。
亡くなって約2年が経過しようとしています。追悼というより、やはり芸術が長く続いていくことの証左である、と捉えた方が良さそうな一連の活動です。その一部を切り取って参加することができるのは贅沢というもの。