マーヴァ・ホイットニー『It's My Thing』

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映画の公開に合わせてJB関連の作品が一気に再発されています。しかもすべて1000円ということでこれはお買い得。そんな中、ずっと探していたマーヴァ・ホイットニーの作品もこっそりと再発されていて、嬉々として購入しました。69年の作品です。

ジェームス・ブラウンの関連アーティストとして女性の作品はそこそこ存在するようですが、この人は一瞬の間寵愛された人で、JBの周りを離れた後は御大に活動を邪魔されたという帝王ならではの伝説も残っています。その辺も含めて凄いですが、音も非常にカッコいい。ただ、アナログ起こしのようで、レコードの針の音が随所に入るのはちょっと勘弁して欲しいかも。そこは1000円だからと納得してしまう訳ですが・・。

JBはアルバムというよりシングルで追いかけるべきアーティストで、そういった意味ではカーペンターズなんかと一緒なんですが、とにかく大量に出ているアルバムの中でも結構適当な内容のものも多くてなかなか手が出しづらい。そういった意味では今回の廉価な再発は有り難い企画で、少し吟味してみる価値がありそうです。嬉しいのはこうした関連作品が一緒に再発されることで、余り意味なくジョージ・クリントンのソロなんかもシリーズに入って来たりもしています。

マーヴァ・ホイットニーは確かしばらく前に亡くなっているはずですが、晩年は日本のオーサカ・モノレールと一緒に作品を出したりして来日したりもしています。とにかく当時の脂の乗り切ったファンクが楽しめる希有な作品です。