最近radikoをエリアフリーで聴くようになって全国のラジオ番組が聴取可能になったんですが、本作は福岡のジャズ番組で紹介されていた一枚です。
録音は56年。ケニー・ドーハムは以前に1枚『静かなるケニー』を聴きましたが、それに続いての2枚目。邦題では『カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム』というタイトルです。
バンドにギター・プレーヤーがいる作品は余り聴けていないんですが、ジャズでのギターの音もいいですよね。基本的に音量を抑えたミュートっぽい音色であることが多いんですが、その辺りの抑え具合も良くて、いつか本格的にジャズのギター・プレーヤーを漁ってみたいと思っているところです。
ケニー・ドーハムは『静かなるケニー』の印象で少し隠居気味のプレーヤーなのかと思っていましたが、ここでの演奏はそんなことはなく、渋いながらも溌剌とした演奏が繰り広げられています。ライブというのも大きいかな。
ラストの「Hill's Edge」という曲はマイルス・デイヴィスの『Workin'』に入っている「Four」という曲のテーマが登場する楽曲で、このスピード感はやっぱりいいですね。編成が多人数なので、より面白く聴くことができます。