澤部渡という人のソロユニットの2nd。この人はまず巨漢というところが独特です。巨漢のロッカーというとロウエル・ジョージくらいしか記憶にありませんが、その体でポップな音楽を繰り出すというところがまず気に入りました。
音の方はどうかというとほんとにポップで、まだプロダクションとしてはインディの匂いが漂ってはいるものの綺麗なメロディを紡ぎ出している。構成も意外に凝っていて面白いですね。過去の音楽に対する憧憬が非常に深いそうですが、そういった意味ではデビュー当時のキリンジのような登場感があります。
このアルバムは7曲しか入ってなくてしかも一曲が短いので収録時間も20分弱というコンパクトさ。値段も1,000円とお安いので一聴の価値ありかと思います。これから化けていく原石を見るようで瑞々しい。まだ20代前半。期待できますねえ。
