高橋幸宏のEveryday Musicで先日も紹介されていたブルー・ナイルの89年2nd。ブルー・ナイルはプリファブ・スプラウトと共に英国の至宝などとうたわれたりしますが、きちんと聴いたのはこれが初めてです。
基本的に透明感のあるエレポップという風情ですが、徹底的に捉えどころがなくてかつ美しい。一見さんお断りの雰囲気も漂わせつつ、その魅力を味わうには時間を要しそうな佇まいでそっとそこに立っているような不思議な雰囲気を持っています。
ライナーにもあるように高橋幸宏がスティーヴ・ジャンセンから紹介されたとのことで、なるほどそんな感じです。暗さがある。でもって美しいというのはまさにJAPANそのもの。でもそちら程エッジが立ってなくて、もう少し緩やかです。1stから5年のインターバルを置いてのリリースだったという寡作ぶりや、決して激しい自己主張をしない音などからも窺える控えめな発信は玄人好みの感じがしますが、これを掴むには時間がかかりそう。でもいい曲はあるな。