2015-01-01から1年間の記事一覧

Yellow Magic Orchestra『NO NUKES 2012』

YMO

2012年の時点でこの熱狂。 突如リリースされた3年前のライブ音源。一連の再活動の締めくくりの時期の演奏は比較的初期の楽曲を中心にストイックに演奏され、かつビートが力強かったことを思い出します。当時のセットリストの中で意外に思ったのは『アブソリ…

ワールド・パーティー『Dumbing Up』

ワールド・パーティーは97年の『エジプトロジー』で一区切りついたように感じていましたが、その後随分経ってからリリースされた未発表曲集が結構良かったので、2000年代に入ってからの作品も少し意識して探していました。 で、こちらは2000年にリリースされ…

アレサ・フランクリン『Live At Fillmore West』

71年リリースのアレサ・フランクリンのフィルモアでのライブは4枚組の完全版がかつて出ていたようで、今回そのdisc4を貸して頂きました。物凄い熱気ですが、演奏がキング・カーティスということで、コーネル・デュプリーやらバーナード・バーディーやらビリ…

ブルー・ミッチェル『Blue's Moods』

ハード・バップ期のトランぺッター、ブルー・ミッチェルの60年録音作品。心地良い音が鳴っています。 こうした音楽に身を委ねることは本来とても快適なことですが、現実社会にはやはりつらいこともあって、聴いている側が不安定だといい音楽も価値が半減して…

セロニアス・モンク『At Town Hall』

『真夏の夜のジャズ』がCD+DVDで再発されるようですね。しばらく廃盤でしたのでこれは待望です。思えば映画館での再上映時にポッパーズMTVで観て衝撃を受けて、その後LDで購入した映像を何度も何度も観たのを思い出します。その映画にも出ていたセロニアス・…

KIRINJI『真夏のサーガ』

ピアノの存在感が大きいな。 新生キリンジの始動第2弾はシングルから。従来からキリンジのシングルはライブを沢山入れて豪華な仕様でしたが、今回も4曲のライブに新曲2曲。しかもテーマは夏、ということで『夏の光』の頃を思い出しますが、何といってもコト…

ジョージ・ハリスン『Living In The Material World』

以前TVで観たジョージのドキュメンタリー映画を改めてDVDで購入して観ました。印象に残っていたので手元に置いておきたいと思っていたのです。3時間近い作品ですが、休み休み観てやっと今見終えました。 一番強烈なのはやはりフィル・スペクターの映像です。…

ダフト・パンク『Discovery』

J-WAVEから流れて来た「Digital Love」の魅力に抗えなくてつい手にとってしまったダフト・パンクの2nd。何故か慎重に避けてきましたが、やっぱりヒット曲は普遍的です。しかしアルバムとしてはどうかというとちょっと冗長ですね。インストの小品も多くてサウ…

北園みなみ『LUMIERE』

既に天才の名を欲しいままにしつつある北園みなみの2ndミニアルバム。ポストキリンジとしては他にシンリズムなんかも出て来ていますが、この人の場合はキリンジというより冨田恵一の方がしっくり来るような気がします。 宅録から本格派へ、顔を一切見せずに…

アソシエイション『Birthday』

先日の山下達郎のサンデーソングブックで紹介されていたアソシエイションの4作目、68年リリース作品です。番組中にかかったのは「Everything That Touches You」だったと思いますが、「夏になるとこれが聴きたくなる、名盤!」とかなりのイチオシでした。 音…

タワー・オブ・パワー『Back to Oakland』

TOPの絶頂期の作品が1200円で再発されていますが、本作はその中の4作目。ここ最近は中古で買うよりも安い価格での再発が多発していて、いよいよCDの時代も終焉かと思わされますが、良心的価格であることは単純に良いことです。 先日聴いたライブ盤で充分にそ…

アラン・トゥーサン『Life , Love And Faith』

リトル・フィートがカバーした「On Your Way Down」、これに尽きると思います。強烈にカッコいい。地をはうようなゆったりとしたグルーヴ。リトル・フィートの方にあった華やかなコーラスもなく、原石としての魅力が全開している渋さ満点のマスターピースで…

ムーンライダーズ『Ciao! Mr.Kashibuchi MOONRIDERS LIVE at NIHON SEINENKAN 2014.12.17』

もうあれから半年経つのか・・。 かしぶち哲郎一周忌に合わせた追悼ライブのパッケージ化。その後WOWOWで放送されているのでてっきりDVD化されるのかと思っていましたが、意表を突いてCDでの発売となりました。音の方がリピート性が高いので歓迎すべきことで…

コーネリアス『攻殻機動隊 新劇場版 O.S.T.music by Cornelius』

攻殻機動隊のサウンドトラック第2弾は坂本真綾のシングルだけにしておこうかと思っていましたが、METAFIVEやショーン・レノンの曲も収録されていたので、やはり手にとってしまいました。コーネリアスはなかなか新作を出してくれませんが、それまでの間はこう…

ジョアン・ジルベルト『ジョアン 声とギター』

最後はブラジルです。カエターノ・ヴェローゾのプロデュースによるジョアン・ジルベルトの弾き語りソロアルバム。たった30分しかありませんが、心地良く贅沢な時間が流れていきます。 ボサノヴァには余り馴染みがありませんし、ブラジル音楽を本格的に聴いた…

『GAMBO YA-YA / New Orleans 28 All - Time Hits』

続いてはニューオーリンズのオムニバスです。主に60年代のヒット曲を年代順に収録していますが、やはり後半のミーターズ関連にとどめを刺す感じですね。 前半はほぼオールディーズ系の音で少し退屈ですが、そんな中でも大滝詠一の「楽しい夜更かし」の原曲の…

キース・ジャレット『The Koln Concert』

これは珍しい音楽。 全編即興のピアノソロコンサートを収めた75年の作品です。キース・ジャレットは名前だけは知っていましたが、こんな実験的な試みを行っている人だったとは知りませんでした。こちらも会社の先輩からお借りしたものですが、とても美しくて…

ボビー・バード『Bobby Byrd Got Soul : The Best of Bobby Byrd』

あれはピーター・バラカンの番組だったかな。本作収録の「If You Don't Work You Can't Eat」がかかって、それ以来ずっと収録作を探していたんですが、JBはあってもボビー・バードはなかなか中古にはありませんでした。そこへ来て今回の映画封切りに合わせた…

ポール・マッカートニー&ウィングス『Red Rose Speedway』

ここ最近思うのはジョン・レノンよりポール・マッカートニーの方が自分は好きだったということです。よく言われるように、かつては商業主義に走ったポールを揶揄する傾向があって、政治活動に邁進するジョンの方がロックンローラーとして上位に位置付けられ…

マーヴァ・ホイットニー『It's My Thing』

映画の公開に合わせてJB関連の作品が一気に再発されています。しかもすべて1000円ということでこれはお買い得。そんな中、ずっと探していたマーヴァ・ホイットニーの作品もこっそりと再発されていて、嬉々として購入しました。69年の作品です。 ジェームス・…

テテ・モントリュー『Tete!』

最後は74年録音のピアニストの作品です。とにかく弾きっぷりが凄いですが、1曲目に「Giant Steps」が収録されていることがポイントでしょう。 「Giant Steps」の意味は一音毎にコードが変わっていくことで譜面上の移動が大胆に大きく行われることが由来のよ…

チャールス・ミンガス『Mingus At Carnegie Hall』

続けてミンガスです。これは74年のライブ。 ミンガスというと自分にとっての接点はジョニ・ミッチェルくらいだったんですが、聴いてみると50年代のマイルスのようでとても気持ちよく聴けました。ハード・バップというのは要するにコード進行だけ決めておいて…

オーネット・コールマン『Virgin Beauty』

次は先日亡くなったオーネット・コールマンです。貸してくれた先輩はジャズのギタリストなので当然ジャズにも造詣が深く、色々と教えてくれました。 フリー・ジャズと聞いてご他聞にもれず難解な内容を予想していたのですが、意外と軽快な内容でした。そもそ…

ヴァン・モリスン『Moondance』

ヴァン・モリスンも未開拓のアーティストですが、傑作と言われる本作も何度も手にとっては見送って来た作品でした。一時期まとめて再発した際もしばらく迷いましたが、結局買わずじまい。巨匠のイメージがあるので何となく重そうで近付き難いんですね。そん…

マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル『Greatest Hits』

この春に異動して来た会社の先輩に音楽に詳しい方がいて色々と話している中で、自分はソウルとジャズが未開拓である旨話したところ厳選して5枚のアルバムを貸してくれました。大分趣味が被っているところも多いんですが、マーヴィン・ゲイについては『What's…

ウィリアム・ブーツィー・コリンズ『灼熱のP-ファンカー』

82年リリースの6作目。『Ultra Wave』と『What's Booty Doin'』の間にあたります。ブーツィーも持ってるようで持ってなかったので、今回聴き返してみてミッシング・リンクを埋めることが出来ました。 この作品は人力ファンクの最後にあたるもので、ここから6…

オリジナル・ラブ『ラヴァーマン』

変化する人、田島貴男が次に選んだのはひとり再結成でした。 『風の歌を聴け』のリズム隊を再度招集した新作はリードトラックのタイトル曲からして並々ならぬ気合いが感じられましたが、届けられた新作は直球勝負の作品でした。『白熱』以降の動向がとても気…

ブーツィーズ・ラバー・バンド『Stretchin' Out In』

Pファンクのウネウネッとした感じはジョージ・クリントンのある意味気色の悪いボーカルと共にこのブーツィーのウネウネ、ブリブリのベースが大きく貢献しています。ブーツィーの場合、根がプレーヤーなので、作品としては多少インパクトに欠けるきらいもある…

ジュディ・シル『Judee Sill』

アンディ・パートリッジがファンからの質問に答えて、聴くべきアーティストとしてELO、キンクスと共に挙げていたジュディ・シルの71年リリース1st。YouTubeで試聴はしていましたが、本格的に聴いたのは初めてです。とても優しい音。 基本的にはジョニ・ミッ…

大貫妙子『コパン』

30年前の85年リリース。デジタルノスタルジア。 およそ半数を坂本龍一が編曲していますが、時期的に『音楽図鑑』後半や『未来派野郎』の頃のフェアライトの音が鳴っていて時代を感じさせると共に、どこか懐かしく、しかし今聴いても色褪せない魅力を称えた作…