ブルー・ミッチェル『Blue's Moods』

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ハード・バップ期のトランぺッター、ブルー・ミッチェルの60年録音作品。心地良い音が鳴っています。

こうした音楽に身を委ねることは本来とても快適なことですが、現実社会にはやはりつらいこともあって、聴いている側が不安定だといい音楽も価値が半減してしまいます。せっかく時間軸に思いをはせていたところだったんですが、運命というものはなかなかそうはさせてくれませんね。本当に色々と大変だ・・。

ただ音楽に罪はないので一時でもそうした思いは忘れてしまいましょう。感覚的には50年代のマイルスにも近くて非常に「求めていた音」になっています。流石先輩の理解力は確かだ。本当に世話になっているなあ。これまでで10枚近くは借りていますが、自分の音楽の幅を広げてくれるいい機会になっています。やはり情報は人から人へ伝達していくんですね。雑誌やWebよりも数段効率がいい。リアルコミュニケーションの良さはそういったところにあると思います。

ピアノがウィントン・ケリーという人ですが、これは何度か名前を目にしたことがある。本作はブルー・ミッチェルの傑作の一つのようですが、リラックスしていてかつ輪郭がはっきりした良い音を鳴らしていると思います。