アレサ・フランクリン『Live At Fillmore West』

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71年リリースのアレサ・フランクリンフィルモアでのライブは4枚組の完全版がかつて出ていたようで、今回そのdisc4を貸して頂きました。物凄い熱気ですが、演奏がキング・カーティスということで、コーネル・デュプリーやらバーナード・バーディーやらビリー・プレストンやらとやたらと豪華。内容も恐ろしいことになっています。

アレサ・フランクリンはこの後に出た『黒人讃歌』しか持ってなくて、しかもきっかけは坂本龍一『音楽の学校』でのDrums & Bassなので非常に勉強不足な訳ですが、これだけのクオリティの作品がバックに控えているというのはやはり見過ごせない存在です。余裕ができたら手を付けていかざるを得ませんね、これは。

「エリナー・リグビー」等のカバーも収録されていますが、恐ろしいことに原曲がほとんど分からない。これはアレンジというより素材として使用したに過ぎないということでしょう。圧倒的な演奏力と独自の解釈でまったく別物の楽曲に変化している。ここまでいくと完全にオリジナルですね。

熱い夜長に合う強烈な作品でした。