セロニアス・モンク『At Town Hall』

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真夏の夜のジャズ』がCD+DVDで再発されるようですね。しばらく廃盤でしたのでこれは待望です。思えば映画館での再上映時にポッパーズMTVで観て衝撃を受けて、その後LDで購入した映像を何度も何度も観たのを思い出します。その映画にも出ていたセロニアス・モンクは独特の雰囲気を醸し出していました。

ビバップを勉強したい、と先輩に申し出たところ、「勉強?楽しめばいいんだよ」と至極真っ当な、かつ痛烈なアドバイスを頂いて思いを新たにした今日この頃ですが、早速モンクを貸してくれました。本当に助かる出会いだなあ。20年ぶりの交流ですが、得るものが沢山あります。

これから深堀しようと思っているのは主に50年代のジャズなんですが、本作も録音は59年、時期的にハードバップの時期にあたると思うんですが、詳細はよく分かりません。セロニアス・モンク・オーケストラ名義となっていて、演奏はビッグバンド風ですので印象がまた少し異なりましたが、モンクのまったりとしたピアノと全体のスウィング感は求めていたものと近い。歳をとると余りうるさい音楽は耳が受け付けなくなって来ますが、今後20年から30年はこうした音楽も沢山聴いていきたいと思っています。

何度も書きますが、最近は20年ぶり、25年ぶりといったエピソードが多くて、しかもそれが昨日のことのように思い出されます。これがあっという間なんですね。時間感覚の移り変わりと同時に自らが歳をとったこと、かつこれからの20年30年も恐らくはあっという間に過ぎていってしまうこと、そしてその期間を楽しく有意義に、かつ落ち着いて過ごすことの大切さを身にしみて感じる今日この頃です。振り返らずに突っ走りたいですが、体がついて来ないので、程々に適当にやっていきたいと思います。強さも兼ね備えないと悲しいことを乗り越えられないので、奥田民生よろしく「とぼけてる顔で実は頑張っている」てな感じでいきたいですね。