58年録音作品。CDで購入したのでボーナストラックが3曲入っていますが、いずれも収録曲の別テイクです。この別テイクをオリジナルの収録曲の後に続けて収録している曲順となっていて、これはちょっと構成としてどうなんだろう、と思いながら聴いていました。
以前、チャーリー・パーカーの再発CDでも同じような構成に出会いましたが、ちょっと雑だなあ、などと考えていました。ただ、ジャズの場合、ある意味作品を聴くというより、参加メンバーとのセッションを聴く、といった風情でもあるので、実はさほど気にならない。ということで、結果的には楽しんで聴けました。
参加メンバーは非常に豪華です。
キャノンボール・アダレイ(as)
ブルー・ミッチェル(tp)
ビル・エヴァンス(p)
サム・ジョーンズ(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
キャノンボールのサックスの音はとても快活で明るくて聴いていて元気が出ますが、ここではどの曲でもブルー・ミッチェルやビル・エヴァンスのソロパートもきちんと設けられていて、楽しく聴くことができます。
マイルスが提供した「Nardis」という曲はビル・エヴァンスの演奏で何度も聴いていましたが、ここでのスローな展開での管楽器演奏バージョンも新鮮に聴こえました。