ビル・エヴァンス『The Paris Concert Edition Two』


79年録音作品。晩年のビル・エヴァンスは演奏が早いので、非常にスリリングに聴くことができます。これはこれで大好き。

 

このパリでのコンサート音源が生前最後の公式承認音源として扱われていたそうですが、若干ヒスノイズが多いことを除けばとてもいい演奏です。「34 Skidoo」あたりの躍動感のあるピアノはよもやこれが一年後に亡くなる方の演奏とは思えない。

 

Nardis」あたりはビル・エヴァンスを聴き始めてすっかりお馴染みの曲になりましたが、ここでの演奏は少しスローなテンポで入っていく。珍しいタイプのバリエーションだな、と感じながら聴いています。途中からドラムとベースが入る瞬間は鳥肌もの。これは文句なしにカッコいいですね。後半のドラムソロも素晴らしい!