2016年リリースのレモン・ツイッグス1st。なるほどこれはトッド・ラングレン好きなだけのことはあるな。
70年代の音源と言われても違和感がないような音楽ですが、聴いていると初期10ccやスパークス、キンクスなどを想起させる捻くれぶりです。兄弟のユニットですが、親の影響もあって幼い頃から音楽に親しんでいたため、デビューする頃にはすでにベテラン勢並みの音楽知識を持って臨んでいた。そんな感じが音に溢れています。
シルク・ソニックのようにこの辺りのレトロ具合や時代錯誤感が気に触る人もいるかもしれませんが、そこは音楽、いいものはいいですね。シアトリカルな振る舞いや過剰な展開の複雑さは果たして必要なのか、と思ってしまう面もあるんですが、気持ちはよく分かる。とても微笑ましく映ります。
これは見かけたら捕捉しないといけませんね。