以前TVで観たジョージのドキュメンタリー映画を改めてDVDで購入して観ました。印象に残っていたので手元に置いておきたいと思っていたのです。3時間近い作品ですが、休み休み観てやっと今見終えました。
一番強烈なのはやはりフィル・スペクターの映像です。目を見開いてダミ声で語る様はまるで妖怪のようです。ただ、やはり後半のオリヴィアのインタビュー内容がとても心にしみる内容で、多くの時間を一緒に過ごして来た人ならではの想いが綴られていてとても感慨深い。
不思議と残る言葉は「友人のあら探しはするな」というもの。本人の言葉ではないですが、妙に説得力があります。たまたま昨日少し悲しい出来事があったので、思わず悩みそうになってしまいましたが、恐らく違う。友人に対する無償の愛情、徹底的に信用する姿勢のようなものがジョージには溢れていて、とても参考になります。
精神性を極めていく人生という語りも可能ですが、それよりも友人や家族に対しての大きな友愛に焦点が当てられていて、単なる音楽映画ではない魅力を携えている作品になっています。これが普段の日常生活にも役立つんですね。これはとてもいい映画だと思うし、ジョージを愛する人が多いのも頷けるというものです。