ビートルズ『Get Back』Part 1


やっと発売されたゲット・バック・セッションのドキュメンタリー・フィルム。ディズニー・プラスの配信も観ないでいたので、今回のブルーレイが初体験となります。

 

元々は「Hey Jude」のスタジオ・ライブで好感触を抱いたメンバーが、次はライブ・アルバムを出す、と決めて集まったものがドキュメンタリーとなっていった。その辺りは正確に把握していなかったので、興味深く観ることができました。

 

観たのはまだパート1だけですが、第一印象は「結構楽しそうにやってるなあ」というものでした。勿論有名なポールとジョージの口論も収録されていますが、大半の映像は楽しそうに色々な曲を演奏している。ビーチ・ボーイズの『パーティ』なんかもそうですが、カバーの曲を演奏したり、前日に書いた曲を披露してみたりと、セッションは永遠に続いていく。この辺は多くの人がスタジオでバンドの練習をする風景と何ら変わりはありません。

 

一番熱心なポールが懸命に仕切って「曲が足りない」となった次の日にジョンが「Across The Universe」、ジョージが「I Me Mine」を持ち寄る一幕などもあって、とても微笑ましい。険悪な雰囲気は全体のほんの一部です。

 

それでもパート1の最後はジョージが「脱退する」といって途中で帰ってしまうところで終わります。観ていると、懸命に仕切ろうとしているポール以外に結構喋るのはジョージだけだなあ、という印象があります。ジョンやリンゴはあまり喋らない。そして溜まっていったフラストレーションがボイコットという形で最後に突如として現れる。この辺りはやはりスリルがあります。

 

4人とも色気があってカッコいいですが、中でもこの時期のリンゴとジョージは本当に色男ですね。観ていて惚れ惚れとしてしまいます。