昨日、久しぶりにジョージの伝記映画『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』を観ましたが、やはりラストのリンゴ・スターのコメントには涙腺が緩んでしまいました。本当に魅力的な人だったんですね、ジョージ・ハリスンという人は。
本作はダークホース期の第2弾で、前作に比べてより一層落ち着いた雰囲気の作品になっています。再婚して子供も生まれてとても充実した毎日を送っている様子が音にも表れている、というのが通説ですが、その分前作よりも刺激が足りない感があるのも事実です。しかし、それを本作に求めてはいけないのでしょう。
高橋幸宏のジョージ・ハリスンへの愛情がなかったら、こんなに本格的にジョージ・ハリスンのソロ作品を聴き込むこともなかったと思います。実際、ここで響いてくるのはとても優しい音楽で、きっと多くの人を救っている。その良さが分かるまでに何十年もかかってしまいました。しかし、出会えて良かったと思います。