ジョージ・ハリスン『Gone Troppo』

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ジョン・レノンの死後、悲しみを癒すために休暇をとり、その充電効果で明るくなって発表された作品とのこと。地味でかつふざけた感じなのかと思っていましたが、聴いてみると意外とまともで、こんなところにも弾け切れないジョージ・ハリスンの生真面目な側面が出ているように思いました。

確かに明るい曲調ですし、楽器の使い方もきらびやかなんですが、楽曲がしっとりとしているので、結果的にはいつものいい曲が入ったいいアルバム、という形になっています。ほとんど話題にならなかった作品とのことですが、ジョージ・ハリスン自体が比較的派手な存在ではないので、その中でも極端にこの作品が地味だということはないでしょう。いい作品だと思います。

ダークホース期は意外とどれもいいですね。アップル期は『All Things Must Pass』と『Living In The Material World』が突出しているので、それ以外は結構ムラがあるような気がしたんですが、ダークホース期はどれも安定しているような気がします。