ビリー・プレストン『Encouraging Words』

f:id:tyunne:20181111075746j:plain

果たして今回のアップルレコードのボックスセットがなかったらビリー・プレストンのアルバムを聴いていたかどうか、あるいはジョージ・ハリスンがプロデュースしなかったらこの作品を聴く人がどの位いたのか?そんな風に考えると少し寂しくなってしまいますが、作品はとても良いアルバムです。

演奏もグルーヴィーで、タイトル曲なんか非常にタイトでカッコいい。問題はビートルズの看板がなくても作品としていけたかどうかですが、ソウル、R&Bの世界が今ひとつ掴みきれていない現状では、答えが出せません。しかし、そんなことを考えずとも、いい曲が入っていて、演奏や歌が上手かったらいうことはない。

そんな中でジョージ・ハリスンビートルズのカバーが目を惹きますが、それがキラーチューンでもなくて、むしろオリジナル楽曲の方が出来がいいように思います。