ビリー・プレストン『That's The Way God Planned It』

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解散直前のビートルズがゲット・バック・セッションで最悪の関係性にあった時に、メンバーの潤滑油のような存在として場を和ませ、演奏の幅も広げた立役者がビリー・プレストンですが、アップルにも2枚の作品を残していて、その内の1枚が69年リリースの本作です。

ここでもプロデュースはジョージ・ハリスン。一体ジョージはこの頃何人のアーティストをプロデュースしているんでしょう。殺人的スケジュールをこなしていたんでしょうね。

内容はとても良くて、安心して聴けるソウルのアルバム、といった趣です。バックのメンバーにはエリック・クラプトンキース・リチャーズがいるらしいんですが、クレジットがないのでよく分かりません。

世の中の全てのストレスの原因は人間関係にある、とアドラーはいったそうですが、ビートルズだって自分達だってそうですね。悩みの種はそんなことばかりです。とかく人の世は生きにくい、みたいな話ですが、その中で明るさと演奏技術をもって活動を前に進めた存在感は思い切り評価してあげて良いでしょう。それで作品も素晴らしいのだからいうことはないと思います。