ジョージ・ハリスン『33 1/3』

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ダークホース期のジョージ・ハリスンは思いっ切り地味なのかと思っていましたが、本作を聴いた限りではそんなことはなく、とてもコンパクトで力強いサウンドを聴かせてくれています。

時期的には離婚があったり「マイ・スウィート・ロード」の訴訟問題があったりと大変だったようですが、本当に音にはそんな苦労は微塵も感じられなくて、余裕たっぷりに佳曲を紡ぎ出す職人技が静かに静かに爆発しています。これはこの前の作品『ジョージ・ハリスン帝国』や『ダーク・ホース』とかよりもいいかもしれないな。AOR風なのが耳に優しいからなのかもしれませんが。

日々を穏やかに過ごしたいと思っている人にはうってつけのアルバムです。