72年発表のライブ盤。圧倒的なボリュームだ。
再発に際し、ボブ・ディランの飛び入りを含む10曲が追加され、丸々2枚組を1枚に納めたディスク1とボーナストラックのディスク2という構成。これにはびっくり。ほとんど3枚組じゃないか!制作側の深い愛情を感じる。
リトル・フィートの『Waiting For Columbus』もそうだったが、ここまでのボリュームになると通して聴くのが辛い。でも内容はそれまでのベスト選曲になっており、アラン・トゥーサンのホーンアレンジとも相まって充実した演奏を聴かせている。
ボブ・ディランの飛び入りはまったくのサプライズだそうで、例によって曲もその場で耳打ちして決めるスタイル。歌い放つようなその振る舞いはまるでジョン・ライドンのようだ。定番の『Like A Rolling Stone』で締めくくられる。