cero『e o』disc 2 『Outdoors 2002 Live at 日比谷野外大音楽堂 2022.7.16』

ボーナスディスクとして野音のライブがブルーレイ・ディスクで付属していて、コンサート1本分を丸々味わうことができます。

 

冒頭の子供の鳴き声で既に癒されてしまいますが、こうしたアクシデントを包み込んでしまうような包容力がceroにはあるような気がします。それはフロントマンの高城昌平さんに小さいお子さんがいらっしゃることとも関係していそうですね。

 

サポート・メンバーに小田朋美さんと角銅真美さんがいる時点でもう最高ですが、演奏は全体的にいい意味での浮遊感があって、かつ楽曲によってはグルーヴも立ち上がってくる。「魚の骨 鳥の羽根」あたりの複雑なグルーヴが躍動的に再現される様はとても貴重です。ceroの音楽は祝祭性が特徴的ですね。

 

天気は生憎の雨天だったようで、夜の野音に雨が降りしきる中、雨粒が照明に照らされて美しい風景を記録しています。観る方は大変だったでしょうが、パッケージで鑑賞させて頂いていると、ある意味幻想的に映ります。