新作の初回限定盤に付属されている野音の30周年記念ライブ映像です。これも予想通り最高。
オリジナル・ラブのライブは郡山で95年に体験して以来なのでもうすっかりご無沙汰してしまっているんですが、ある意味その頃のグルーヴが今回復活しているような感もあります。メンバーは下記の通り。
田島貴男(vo)
佐野康夫(dr)
小松秀行(b)
河合代介(org)
木暮晋也(g)
真城めぐみ(cho)
何度も触れているリズム隊の小松秀行と佐野康夫のビジュアルを初めて拝見しましたが、随分とイメージが違っていました。佐野康夫さんは意外と細身で、まるで佐々木蔵之介のような風貌なんですね。そして小松秀行さんは結構強面で、まるでハウンドドッグのようです。
演奏の方はもう最高。序盤の「月の裏で会いましょう」で既にグッときて泣きそうになりました。時期的に『風の歌を聴け』『RAINBOW RACE』からの選曲が多いのが嬉しいところで、特に『RAINBOW RACE』からの「夢を見る人」や大好きな「Bird」を演奏してくれているのは非常に嬉しい。
そして意外にも『Desire』のオープニング曲「Hum a Tune」を後半の山場に配置して演奏していました。このアルバムはオリジナル・ラブが田島貴男の単独ユニットになった頃の作品ですが、この曲でのグルーヴ、途中から展開が変わる気持ち良さはなかなか侮れないものがありました。その再現を最高のバンドでやるんだから堪りません。これは素晴らしい。
ということで30周年にして活動のピークを迎えつつあるオリジナル・ラブは今後もやはり目が離せないバンドであることを軽やかに証明する作品群。この絶頂感を是非キープして欲しいです。