オリジナル・ラブ『オーバーブロウ・ツアー2012』

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2012年のワールド・ハピネスにオリジナル・ラブが出ていました。前年に『白熱』を出して、奥田民生と同様にひとりでライブを行っていた田島貴男が、ここへきてバンドでライブを行ったことに、流れとして正しいな、とひとり納得をしていたんですが、その2012年のライブがCD化されていたんですね。知りませんでした。2枚組で約2時間、たっぷりと楽しめます。

選曲も初期の楽曲から全盛期、そして当時の最新作からとバランスよく選ばれていて、それだけでも楽しい。「灼熱」なんかもやってくれていて、これは嬉しいですね。「プライマル」や「接吻」なんかも王道ですが本当にいい曲です。基本的な演奏でここまで迫ってくるのはなかなか貴重です。「カミングスーン」ではスチャダラパーのラップパートを自分でやってみたりもしています。

初期の楽曲「夜をぶっとばせ」でこんなに観客が歌ってしまうというのはしかしどういうことでしょう。本当に熱心なファンの人達が集っているんですね。素晴らしいことです。

リリース当時、ほとんど話題にも登らなかったのが非常に勿体ない、とても良いライブ盤だと思います。ライブをパッケージ作品になかなかしない人なので、こうした記録は後々とても貴重になるように思います。偉大な人ですよ、田島貴男さんという人は。