トッド・ラングレン『With A Twist』

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もうCDでは新作を出さないと宣言した舌の根も乾かぬうちにリリースされたボサノヴァのセルフカバーライブ。一体あの宣言は何だったのか。それともセルフカバーでライブだから別物なのか。様々な憶測を呼びましたが、普通にその後も新作が出て行くので、単にボウイよろしくご乱心だったと理解するしかありませんでした、当時は。

内容はリラックスした安定した演奏で、まるでビルボードか何かで懐メロを聴いているかのよう。その後も折に触れてライブのリリースがボーナスディスク等であったりしますが、どれもいいんです。ただ本作に特徴的なのはボサノヴァだということ。

一時期ボサノヴァスタイルでのカバーが流行ったことがあって、いわゆるお洒落な音楽の一ジャンルとして定着するかのように思われました。その傾向に異を唱えた人もいましたが、スッとブームは引けたように思います。