KIRINJIの新作購入特典で無観客ライブが配信されました。こうした試みはどんどんやって欲しいですね。素晴らしい企画です。セットリストは下記の通りでした。
「気化猫」
「曖昧me」
「薄明」
「小さなおとなたち」
「first call」
「再会」
「進水式」
基本的に堀込高樹ひとりでの弾き語りですが、こうした感じは初期のキリンジで観たことがあります。確かスペースシャワーだったかMTVだったかの兄弟二人による弾き語りライブでしたが、感覚的に手作り感があってテイストが近い。ということは、今やタワーレコードというのはこうした音楽番組系の放送局のようなメディアと化している訳ですね。ドコモ傘下になったからかどうかは分かりませんが、これは凄いことだと思います。
「再会」を聴いていて、ああこれは三度新生KIRINJIのテーマ曲のような位置付けのものなんだな、『11』でバンドとして再出発した際の「進水式」のような感じかな、などと思いながら聴いていたら、その「進水式」をラストに演奏してくれました。特に意味づけはないかもしれませんが、再出発の口火を切る記念すべきライブだったと思います。
無観客配信独特の緊張感、孤独感が漂っていてちょっと痛々しい感じも見受けられましたが、ガットギターでまるでボサノヴァのアーティストのように丁寧に弾き語るお兄ちゃんの演奏はとても真摯で良かったと思います。