iPHONE

iPHONEの騒がれ方に関して思うことは、Windows95の時に似ているな、ということだ。あの時も、深夜に並ぶ行列がマスコミで報道され、当時まったくPCに関心のなかった人たち(自分も含めて)にも「何か大変なことが起きているのでは?」といった感覚を植え付けた。

今回のiPHONEWindows95では性質がまったく異なるが、騒がれ方は同じだ。その後、PCとインターネットは家庭や職場の必需品となり、その後の生活を変えていった。ケータイやゲーム機がじわじわと浸透して社会を変えていったのとはまた別の現象だ。

だとすると、iPHONEはさながら今後の生活のインフラになっていく一般性を備えているということになる。生活者に与えるインパクトという点において。よく言われるようなユビキタス社会への端末からの回答として扱われていく公算が高い。世の中にiPHONE的なものが溢れていって、それがいつでもどこでも繋がる端末として、各シチュエーションでの個人認証端末になる。あらゆる場所で自分情報が引き出せるという訳。これはいい。

一方で昨今のセキュリティ意識や匿名性の問題なんかも概念的に取り込んでいって、益々インフラ化が加速する。それはいいかどうか分からないが、世の中のブームというのはそういうものだ。