スコラ 坂本龍一 音楽の学校 古典派編第3回

今回はモーツァルト岡田暁生の「壊れている」という表現が象徴するように、いかにその時代にあってモーツァルトが前衛であったか、という話が次々に証明されていく講義は鮮やか。世間一般の(勿論自分も含めた)モーツァルトに対する漠然とした固定観念を軽く翻すような非常に興味深い対談がなされていた。

「すべての楽器を愛したい」といった話も強烈だ。毎回思うが、この岡田暁生という人の語り口はユーモラスかつエキセントリックで面白い。

そしてモーツァルトが35歳で亡くなっているという事実。その間に700曲作ったそうだが、そんなに短い生涯だったとは。

坂本龍一が解説する不協和音や展開の仕方に対するモーツァルトの異常さは、その実験性と革新性に対する深い興味を提示されているようで興奮して見入ってしまう。こんな風にモーツァルトが語られたらクラッシック音楽に対する自分の興味度合も変わっていたことだろう。子供に見せたいと思うが、音楽系の番組は我が家では評判が悪いのです・・。困ったもんだ。