ヒックスヴィル『サンセット・ブルヴァード』

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あらゆるところで見かける真城めぐみと小暮晋也が在籍しているバンドの97年リリース2nd。1stは持っていましたがこの作品は初めて聴きました。1stの『バイ・バイ・ブルース』なんかはとってもいい曲で、売れないのがおかしいくらいですが、この2ndもいきなり小暮晋也のボーカルから始まるキャッチーな構成で音にもスピード感、安定感があります。一聴してとてもいいアルバムだと思いました。

ヒックスヴィルはグレイト3のメンバーと共にかつてロッテンハッツというバンドを結成していて、その後音楽性の違いで分裂した片割れのバンドとなります。でも実際には冒頭に書いたように様々なアーティストの作品やライブにひっぱりだこのミュージシャンといった印象が強いですね。何らかの形で目に耳にしている人達です。うまいんですね、きっと。

自分達の作品ということになるとリリースは僅かで、これ以降も1・2枚しか作品を出していません。でも解散はしていないようなので先日佐藤奈々子の息子をメンバーにして復活したグレイト3のようにいつかまた活動してくれるんじゃないかと期待はしています。まあ熱心なリスナーではないのではなはだ失礼ではあるんですが・・。

後半『時』『ブルーグレイ』『恋のはじまり』と佳曲が目白押しで畳み掛けてくるビートルズテイストをきっちり消化し切ったナンバーは素晴らしい。『エンディング・ソング』もいいですね。これが一番かも。全体を通して前作よりも曲の粒立ちがよくて飽きさせない作品だと思います。既に円熟味さえ漂ういいアルバムです。