NRBQ『Grooves In Orbit』


83年にベアズヴィルからリリースされた作品。基本的にテイストは昨日聴いた『At Yankee Stadium』と余り変わらずストレートなロックンロール、といった感じです。とても素直に耳に入ってくる。

 

しかしながら不気味な側面もあって、今回手にしたリマスターのCDはオリジナルの作品と曲順が異なりますし、ベアズヴィルとはこの後揉めてしまって、しばらく作品が出せなかった、という話もある。まだこのバンドの全貌を理解できていないので分かりませんが、恐らく破天荒なバンドでたまたま今回聴いている作品の音が整理されて聴こえるだけ、という感じもします。

 

ジョン・セバスチャンが参加している曲もあったりして、基本的にはルーツ・ロックの良い側面が耳に入ってくる形ですが、聴いているとスクイーズニック・ロウのような感触もあったりして、ベーシックな音楽が好きなんだろうなあ、という風に思います。例えて言うならジョン・レノンの『ロックン・ロール』がずっと続いている感じ。まだ謎めいていますね。ずっと謎だったりして。