初NRBQ、ということで78年リリースの本作でNRBQを初体験することにしました。
しばらく前にスカートの澤部渡のラジオ番組で特集されたこともあり、ずっと気になっていたこのバンドの作品を聴き進めていこうと決意を新たにしていた矢先に中古屋で見つけた次第です。少し地味なバンドという印象もあったので、どんな感じかと思いながらターンテーブルにディスクを乗せました。
12曲収録されていてトータル時間が35分程度、ということは曲が短いということ。2分台の曲がゴロゴロしています。そうなると思い出すのは初期のビートルズですが、聴いてみてやはり初期ビートルズの影響をそこかしこに感じました。というより古き良きロックンロールの響き、しかもそこに独特の粘り気があるように感じます。ビートが土臭いんだな。
しかもポップでいい曲がたくさん入っていました。以前購入したキリンジの堀込高樹が冬の曲を集めたコンピレーションで本作収録の「Yes, Yes, Yes」という曲が入っていましたが、それはむしろ静かな曲で、それ以外の曲の方がイカしています。なるほどこれはエルヴィス・コステロも推薦する訳だ。
やっと聴き進めていくことができてとても幸せです。ここへ来てまたひとつお気に入りを見つけることができた。もうポップスのフィールドではこういったことはないと思っていたので、これは意外な展開でした。