今日は川崎・木更津へ行くという強行軍。アクアラインを通って行けるかな。
ということで1作飛ばして08年リリースの3rd。これは本人達も気合いを入れて作ったそうですが、実際のところストイックな作品に仕上がっていると思います。まず音圧が下がったのが印象的。ビートルズのリマスター前なので時代を読んでいたんでしょうか。付属のブックレットには星野源と細野晴臣との対談なんかも収録されていて、そろそろ近づいて来ていることを物語ります。それにしても星野源のマリンバは凄い。初めて手にしたにしては上手過ぎる。このマリンバの音も『泰安洋行』を彷彿とさせて益々類似性を感じざるを得ません。
『千のナイフと妖怪道中記』という曲で坂本龍一のカバーが出て来たりもしますが、感触はといぼっくす的。あるいは栗コーダーカルテット風とでもいいましょうか。インストバンドとして覚悟を新たにしたサケロックの静かなる気合いを感じます。でも基本的には少し地味目。
クールな熱気というものがありますが、奥田民生にも似たこうしたスタンスは現代のやる気の密かなる典型で、実はエリート主義だったりもします。これ、カッコいいんですよね。ついついやってしまう。謙虚でいいんですよ。それでいて爆発力がある。そいつを表に見せない。能ある鷹は、じゃないですが派手にいかないところが美学。そんな感じかな。