ポール・チェンバース『Go』

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こちらもラジオで紹介された作品。マイルスの『Kind of Blue』録音1ヶ月後に当時の参加メンバーによって録音されたとのことです。

 

親分が難しいことをやり出したので、よく分からんから従来通り楽しくやろうぜ、みたいな感じでリラックスして吹き込んだかのような楽しい演奏が詰まっていて、聴いている方も楽しくなります。時折拍手なんかも入っていたり、曲によってはベースを演奏しながらフレーズを口ずさんでいたりと、楽しい瞬間が続いています。

 

キャノンボール・アダレイフィリー・ジョー・ジョーンズといった旧知のメンバーと一緒に『Kind of Blue』とは真逆の緊張感から解き放たれた脂の乗った演奏が親分のいぬ間に繰り広げられるというのは何とも痛快ですね。