マッコイ・タイナーはコルトレーンと一緒にいる印象が強いですが、この63年録音の作品はピアノ・トリオでの演奏。聴いた限りでは非常にシンプルな演奏が繰り広げられています。
演奏楽曲もスタンダード中心で、聴いたことのあるフレーズが沢山でてきます。とても聴きやすい作品ですね。音もいいなと思ったらSHM-CDでした。
コルトレーン自体をあまり聴かないのでマッコイ・タイナーの本質を理解できていないのかもしれませんが、端的にどちらが本質なのかは分からないところもある。この無垢な感じの演奏が実は本質かもしれませんし、一概に言えないとは思いますが、色々考えずに素直に聴ける点で、本作はとても心地よく感じる作品です。
結構マッコイ・タイナーのピアノの音も転がるんですね。軽快なタッチの音が聴こえてきて愉快な気分になります。少し呻き声が気になるかな。