ジョニ・ミッチェル『Joni Mitchell Archives - Vol.1: The Early Years(1963-1967) 』disc 1

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配信のいいところはこうしたボックスものを聴けるところ。最近次々に出ている各種ミュージシャンのアーカイヴものやデラックス・エディションなんかはCDで購入するとかなり値が張ってしまいますし、そもそも物理的にも場所をとる。加えて購入しても滅多に聴かなかったりして効率が悪い。などなど考えると、これは配信が効率的、となるわけですね。

 

ジョニ・ミッチェルも最近はアーカイヴものがどんどん出ていて、こちらのデビュー前の音源も昨年リリースされました。価格的にもなかなか手が出せないなあ、と思っていましたが、こうして無事に配信で聴けるのは何といういい時代になったことか。そもそも発掘音源なので音質とかは求めるべくもないし、ヘッドフォンで聴けば音楽に向き合うこともできる。配信の聴き方としては古いかもしれませんが、音楽に古いも新しいももはや関係ないですね。

 

デビュー前の音源なのでかなりプリミティヴかと思っていましたが、もうすっかりジョニ・ミッチェルで、初期の美しい歌声が聴こえてきます。この歌声に直枝政広も震災後にやられていた。1枚目は63年から65年の音源ですが、美しさは一貫しています。

 

カナダ、トロントでの64年のライブ音源は会場の狭さが音から伝わってきます。ものを動かすような音が聴こえてきたり、観客のノイズも臨場感があって生々しい。その後の65年の音源は実家での録音だったりします。

 

これが5枚目まで続いてトータル5時間半、全119曲というとてつもないボリューム。こんな感じで配信の朝は過ぎていきそうです。