ビル・ネルソン『Chimera』

f:id:tyunne:20211204055149j:plain


高橋幸宏の再発盤を購入する際に見つけたビル・ネルソンの83年リリースの作品。これはなかなか中古でも見つからなかったので非常に嬉しい再発です。

 

そもそも以前に高橋幸宏のラジオ番組で本作収録の「Accelaration」がかかったのが本作を知ったきっかけですが、実際に高橋幸宏がドラムで参加していて、音楽もかなり高橋幸宏の影響下にあるものでした。実際に聴いてみると、音の選び方や質感もよく似ています。

 

曲によってはジャパンや土屋昌巳を連想させるものもあって、実際にミック・カーンも参加している曲もある。ただ、むしろ参加していない曲の方がミック・カーン的だったりして、面白い構成となっています。

 

ビル・ネルソンは当時高橋幸宏の一派で様々な作品に参加していたこともあって、既にその当時のYMO系の一部となっていたような感覚があります。しかし実際にこんな作品をリリースしていたというのは当時は知りませんでした。直系の音ですが、それが逆に微笑ましくもある。それ以上でもそれ以下でもありません。