57年録音作品。ベース・プレイヤーのリード作品自体が珍しいそうですが、このポール・チェンバースはやっぱり別格でしょう。メンバーは下記の通り。
ケニー・バレル(g)
ハンク・ジョーンズ(p)
ポール・チェンバース(b)
アート・テイラー(ds)
冒頭の曲で披露されるベースのノコギリ弾きは時折ポール・チェンバースが参加した作品でも聴かれるものなんですが、やっぱり何度聴いても慣れなくて、若干耳を塞いでしまいます。しかしながら本作でも大半はウォーキング・ベースなので、そこは軽快。ギターもピアノも寄り添うように演奏していてとても微笑ましい。
沢山の作品に参加した人なので、その参加作品自体がお墨付きものというスター・プレイヤーですが、リーダー作品は朴訥としていていいですね。後期の作品にあったパーティ風味はここには一切ありません。ストイックな方がいいよなあ。