2枚目。こちらに収録されている「Walkin' Up」を聴いて感じましたが、やはりジャック・ディジョネットはちょっと固くなっていて、むしろビル・エヴァンスやエディ・ゴメスの音の方が強い。ソロの掛け合いでもちょっとドラムの音は弱いように感じます。モントレーでは鬼気迫る演奏だっただけにここはちょっと残念。むしろこの後の『Another Time』での演奏の方がリラックスしている感じなんですね。
この3人でのトリオはマイルス・デイヴィスがジャック・ディジョネットを自分のバンドに引き抜いてしまったので短命に終わってしまいますが、その前に各地を廻って演奏された音源の方が遥かにいい演奏だったようですので、やはりそちらを聴くしかないかな。発掘音源も出ていますが、音がちょっと悪いようなので少し躊躇しています。
とはいえ主役のビル・エヴァンスの演奏はここでも絶好調ですので、特にこのトリオだからということではなく普通にピアノの音に耳を傾けていても全然いける内容なんじゃないかと思います。あまり固定観念を持たずに本作も何度か聴き込んでみようと思います。「Your Gonna Hear From Me」なんかの演奏は抜群でしたので。
