マンチェスター公演の後半は大好きな「Rock and Roll Doctor」から始まります。スタジオ録音版よりもテンポが遅くて、粘っこい演奏が非常にカッコいい。この粘っこいグルーヴがリトル・フィートの真骨頂だと思います。
オリジナル・アルバムの収録楽曲は77年8月2日、3日、4日のロンドン公演と77年8月8日、9日、10日のワシントンD.C.公演からのもので、こちらのマンチェスター公演は7月29日のもの。来日公演が7月7日だそうなので時期的にはあまり変わらない体験を当時のリスナーはしていることになります。だとするとこれは凄いですね。非常に羨ましい。
来日公演と同様、このマンチェスター公演でもタワー・オブ・パワーのホーン陣は不参加となっているので「スパニッシュ・ムーン」がセットリストに入っていないのがとても残念ではありますが、それでもこの演奏。目撃したら卒倒もんだよなあ。
体調不良で延期されたツアーとはいえローウェル・ジョージの歌と演奏は快進撃で、非常に素晴らしい。どの曲を聴いても爽快です。「Willin'」の演奏中にメンバー紹介があるのもいいですね。