鈴木慶一と松尾清憲のユニットの新作がリリースされました。鈴木慶一にとってこのユニットは『MOTHER』を自らのボーカルで録音し直すことと同じくらいやりたかったことだったようで、ようやく希望が叶ったということになります。良かった良かった。
全編にわたってポップですが、やはり松尾清憲の楽曲がポップでメロウでいいですね。元々極上のポップスを奏でる方ですが、鈴木慶一と一緒になることでコクのようなものが増していると思います。
鈴木慶一がこのユニットでやりたかったことも、自分の中にあるポップな部分を松尾清憲を触媒にして外に出していくことだと思いますので、そういった意味では成功しています。
全般的に音が少しくぐもって聴こえるのは配信で聴いているせいかもしれませんが、それがまたバブルガム感を演出していてとても良い雰囲気です。それにしてもお二人とも70歳を越えてこの瑞々しい作品を生み出すなんて、尋常ではないですね。
