鈴木慶一ニューバンドの1st CD。週末はムーンライダーズ三昧の予定ですのでその前哨戦となります。アナログシングルはメディア上余り聴けていませんが、まずはCDでリリースされたことが目出たい。
6曲の内半分が新録ですが、2曲目にカーネーションの矢部浩志の楽曲が収録されていて、これがなかなかいい。ムーンライダーズとカーネーションが融合される日が来るなんて夢のようですね。
基本はギターサウンドですが、鈴木慶一が無意識にこのバンドとケラとのユニット、ノーライセンスを自然体で始動させていることが果たして原点回帰なのか。細野晴臣や高橋幸宏が自らのルーツを探り始めたのが昨年でしたので、ある意味リンクしている可能性もありますが、それがギターサウンドとニューウェーヴなのか。
今年に入って高橋幸宏がテクノリサイタルを開いたり、矢野顕子の新作が80年代のセルフカバーでテクノ色を濃くしていたり、というテクノ回帰の流れも来ていますので、鈴木慶一にもその波が訪れるのでは?と期待していますが、今のところはアナログ路線。もし他に戻るところがあるとすればザ・バンドか。いずれにしろ鈴木慶一の振る舞いは元気一杯でメンバーの若さを吸い取るかのように回転し続けています。